帰省 ~②
実家での話が途切れていたので続きをかいつまんで書きます。
前回は母と話しているところで終わってしまいましたが、その直後に父が帰宅しました。
「ただいま」(父)
「おかえりなさい」(母)
母が父を迎えると、父はこちらにやってきた。
「おかえり、わかば」
「おかえりなさい」(私)
「お前の連れの方は?車があるけど・・・違うのか?」
「疲れたから寝てしまったの」
「そうか・・・お疲れなんだな。母さん、どんな方だ?」
「それがね・・・」
「なんだ?わかばが付き合ってる人を連れてくるって言うから楽しみにしてたんだけど、何か困ったことでもあるのか?」
そう言いながら父は私の顔を見た。
「お若い・・・方なのよ」
「若いって・・・そりゃそうだろ」
「そうじゃなくって・・・その・・・」
「いくつなんだ、わかば、その人は」
「18・・・11月には19になるけど・・・」
「何???」
「教え子さんらしいのよ」
母が父にそう伝えると、父は絶句してしまった。
私はその場に居辛くなり、自分の部屋に引っ込むことにした。
久しぶりに入る自分の部屋は、卒業してからそのままになっている。
何となくピアノのふたを開けて弾いてみると、ちゃんと調律されているようだった。
そのうちドアがノックされて、開けると目を覚ましたHくんが立っていたので部屋に入れた。
「ここ・・先生の部屋?」
「そうよ」
部屋の真ん中に座り、Hくんはきょろきょろしている。
そのうちアルバムを見つけ、見たいと言い出した。
「嫌よ」
「どうして?」
「恥ずかしいじゃないの」
「いいじゃんか、見せてよ」
そう言ってHくんはアルバムを手にとって見始めた。
「これって・・・いつ?」
「中学生のころよ」
「幼い~」
自分の子供の頃の写真を見られるのは、何となく気恥ずかしかったけど、Hくんはゆっくりとアルバムをめくっていた。
そのうち階下から母の声で、晩御飯の仕度が出来たことを知らされた。
ごめんなさい。途中でHくんがバイトから帰ってきました。
またもや続きます。
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