マキからの電話
今日のお昼過ぎ、教官室に居ると、珍しくマキから電話が掛かってきました。
(マキについては去年の忘年会のことについて書かれたものをご参考に・・・と言っても大して詳しく書いてありませんが)
電話を取ると、マキが勢いよく話し始めた。まるで機関銃のように。
「もしもし?今大丈夫?」※マキ
「うん。珍しいわね、どうしたの?」※私
「どうもこうも・・・アンタ、U嶋さん帰って来てるわよ!!!」
「ああ・・・やっぱり・・・」
「やっぱりって?どうして分かったの?」
「いえ、何となくね」
「まさかまだ連絡取ってたの?」
「そんな訳・・・」
「そうよね、だったら△×□・・・」
「何?何よ、まず落ち着いてよ、アンタが慌ててどうするのよ」
「ああ、ごめんごめん・・・早く話さないとって思うとついつい」
「いいわよ・・・、で?」
「あのね、今日会社に来たの、U嶋さん。でね、『いつシンガポールから帰って来たんですか?』って聞いたら、7月10日って言うのよ、ついこないだじゃない。それでね」
「うんうん」
U嶋さんとは、ご察しのとおり、私が過去に付き合っていた男性の名前です。
「部下を連れてたんだけど、その子がちょっと離れたときにアンタの事を聞いてきたのよ」
「ちょっと待った」
「何よ?話さないとだめなことはたくさんあるのに」
「あの人・・・どんな感じだった?その・・・変わってた?」
「ううん、ぜんっぜん変わってなかった。あ・・ちょっと痩せてたかな?」
「そう・・・それで何を聞かれたの?」
「今付き合ってる人はとか結婚したのかとか、職場は変わったのかとか・・・」
「それで何て答えたの?・・・」
「相変わらず独り身みたいよって・・・あ、年末から会ってないからそれ以降は分からないとは言っておいたけど」
「相変わらずって・・・ほかには?」
「職場が変わったとは伝えたわ、でも高校の名前・・・なんて言ったっけ?忘れちゃっててそれは言ってない」
「そう・・・」
「それでさぁ・・・」
「何?まだほかにも聞いてきたの?」
「というかさ・・・アンタに会いたいみたいよ、U嶋さん」
「え・・・下衆の勘繰りみたいなのは止めてよ」
「ううん・・・あのさ」
「うん」
「U嶋さんね、何度もアンタに電話したけど出ないから番号変わったのか?って。で、変わってないって言ったら『ここに電話くれって伝えて』って電話番号渡されたの。で、アンタに電話したってわけ」
私がどう返事しようかと黙っていると、マキは言った。
「何?誰かと付き合ってるの?」
「う・・・ん、まぁそんな感じよ」
「そんな感じってどんな感じよ。でもまぁ・・・アンタ次第ね、電話番号は後からメールするけど好きにしなさいよ」
「うん・・・」
「でもさ・・・」
「何?」
「何かすごく会いたそうだったわよ」
「そんな事言われても」
「今の彼氏ってU嶋さんよりもイイ男なの?」
「うーん・・・比べるような感じではないわ」
「そう・・・U嶋さんね、ほかにもいろいろ聞きたそうにしてたんだけど、部下の子が戻ってきたから『じゃあ、また来ます』って帰って行っちゃったの。またって事はこっちに当分居るって事でしょ?そのうちバッタリ会ったりして」
「そんな・・・有り得ないわよ」
「分からないわよ~縁が深ければって言うじゃない(笑)まあ良いわ。・・・という訳で、報告はしたわよ」
「はいはい・・・一応ありがとね。。。」
「あ、そうそう、8月に入ったら、また集まろうかってミサからメール来てたんだけど、いつが空いてる?」
「今分からないわ、予定見てまた連絡するわ」
そこから少し他愛もない話をして、マキは外に居るからそろそろ会社に戻ると言って電話を切った。
それから一時間ほどして、マキからメールが来た。
書いてあった番号は、ずっと着信のあったあの番号と同じだった。
私は、かけるつもりも無いのだけど、一応登録しておいた。
次に掛かってきたら・・・知ってて無視するのがいいのだろうか???
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