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回想

先日使っていた楽典のテキストを仕舞ってしまおうと思ったのだけど、ぱらぱらと捲ると落書きがしてあった。

それは、大学の時に付き合っていたMという男の子が書いたものだった。

それを見ると、目に焼きついて離れない光景がある。



Mは大学入学と同時に、日本に留学してきた外国人だった。

外国人らしい整った顔立ちをしていたので、入学当時から話題になっていた。

私は、もともと外交的な性格ではないので、その噂を聞いていて興味があったけど、
話しかけられもせずにいた。

ところが、何がきっかけになるかは、予期していないもので、6月のある日、とある
授業に遅れてきたMはたまたま空いていた私の隣に座った。

入学する前に向こうで日本語を勉強してきたらしく、会話もある程度は出来るMだっ
たけど、教授の口調が早口すぎて聞き取れなかったらしい。

「スミマセン、今先生は何て言ったのですか?」

私は教授が言った言葉を繰り返した。

「ああ、ありがとう。分かりました」

その教授は早口で有名な方で、その授業の間、彼は何度も私に聞いてきた。

授業が終わって片付けをしていると、Mが私に言った。

「ありがとう。助かりました」

「いいえー、あの先生早口で有名だから」

「あの・・・お名前を教えてください」

私は、彼に自分の名前を告げた。

「僕はMと言います。お友達になってもらえませんか?」

後で話していて分かったのだけど、彼は大学では女の子に囲まれていたけど、その頃
まだ友達らしい友達はできていなかったらしい。

それから、Mと親しくなり、私の周りの女の子を含め、ご飯を食べたり遊びに行ったりするようになった。

そして、いつの間にかもっと親密になり、9月の終わりには付き合っていた。

彼は当然私の体を求めたけど、当時の私はまだ男性経験が浅く、短い付き合いで体を許してしまうのには抵抗があったので、いつもその直前になると拒んでいた。

だけど、Mは私を大事にしてくれ、私は愛されていると思っていた。


ある日の夕方、Mの部屋の鍵を貰っていた私は、前触れ無く訪ねて脅かしてやろうとMの部屋に行った。

Mの部屋の前に着くと何か胸騒ぎがした。

気のせいだと自分に言い聞かせて鍵を開け、ドアを開けた。

ドアを開けると真っ暗で、玄関にまで煙草の煙のようなものが充満している。

部屋に上がると、我が目を疑うような光景があった。

狭いリビングの中には、数人の男女が笑いながら裸でもつれ合っている。

ローテーブルの上には、後からそれが何か分かったのだけど、マリファナと麻薬の錠剤が置いてあった。

Mは私を見ると、笑いながら、「一緒に楽しもう」と英語で言った。

私は怖くなって、その場から立ち去った。


その日以来、私はMを避け、Mもとうとう愛想を尽かして去っていってしまった。

そして、2回生の途中には私にも新しい彼が出来た。

それから大学を卒業するまでMとは一度も喋っていない。

卒業後に国に帰ったのは知っているけど、その後もどうしているかは知らない。



あの時見た光景は、今でも鮮明に思い出すことが出来る。

その時は何が起こっているのか理解できず、ただ「怖い」と思ったけど、それ以来「セックスって楽しそう」と思ったのは事実だ。

それまでは、入れて出すだけのセックスしかした事がなく、快感なんて分からなかったのだけど、それ以降に付き合った男性に対しては、それまでの消極的さは無くなった。

ある意味、Mに感謝すべきかもしれない。




さっきHくんから「今日は一日受験勉強と練習とした」とメールがありました。

「受験生でしょ、当然よ」と返事を送ると、「褒めてくれてもいいのに」と書いてきたので、「ちゃんと合格したらご褒美をあげるから」と返事を送ってしまいました。

それまで、おとなしくしていてくれればいいのだけど。


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