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きっかけ② ~1年生の頃~

1年生の頃のHくんは、まだ幼くて可愛らしい男の子だった。

今よりも背も低く、少し大きく見える制服を着ていた。

週に一度、音楽の授業はあったのだけど、それ以外の時間にもちょくちょく教官室にやって来た。

来ても、ピアノを弾いたりせずただ喋っていくだけことも多かったし、その頃は友達と一緒に来ることも多かった。

今思えば、その頃のHくんは今よりももう少しお喋りだったと思う。

ある日、一人で教官室にやって来たHくんは、いつもよりも真面目な表情をして私に言った。

「先生、真面目にソルフェとか教えて欲しいです」

「急にどうしたの?」

「僕・・・ソルフェージュ・・・特に視唱が苦手で、いつもソルフェの先生に怒られてるんです。だから・・・」

「ちゃんとレッスンに通ってるんでしょう?」

「うん・・・だけど足りない気がして・・・自分で何したらいいか分からないし・・・」

「・・・いいわよ」

「えっ?いいんですか・・・?良かった」

それから、Hくんはきっちり週に一度やって来るようになった。

Hくんにピアノを弾かせたりソルフェージュのレッスンをしたり、たまに二人で連弾したり音楽を聴いたりして過ごした。

ところが、毎週来ていたHくんが、ある日から急に来なくなった。

どうしたのかしら?と思ったのだけど、わざわざ聞くまでも無いとほっておいた。

Hくんの来ない日が続いたある日、窓の外を眺めていたら、Hくんが3年生の女の子と仲良さげに帰宅しようとしているのを見かけ、彼が恋愛に夢中になっていて来なくなったことを知った。

そういう年頃だから仕方ない、そう思って私はHくんとのレッスンのことも忘れていった。


時は過ぎ次の年になった。

その年の3年生が慌しく受験受験と言っている頃、Hくんは久しぶりに教官室にやって来た。

「先生・・・また教えて欲しいんですけど・・・」

申し訳なさそうに言うHくんが、その時は非常に鬱陶しく感じた。

何て都合の良い・・・そんな風に思った。

きっと相手の女の子が入試目前になって、Hくんに別れを切り出したのだろう、そう思った。よくあるパターンだ。

「もういいのかと思ってたわ」

確かそんな事を言ったと記憶している。

「何も言わずに来なくなって御免なさい」

私は少しイライラして、Hくんに嫌な言葉をぶつけたと思う。

だけどHくんは、それでも申し訳なさそうにまた私に教えて欲しいといった。

「分かったわよ。だけど来なくなる時はちゃんと言ってね」

それからまた放課後のレッスンが再開した。

そしてすぐ、Hくんは2年生になった。



続きます。



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コメント

テルさんへ

どうなんでしょう?
年上に対する憧れって誰しも持っていますが・・・。
だけど、それもきっと一時のものだと思っています。
誰しもいつかは年老いて、魅力的でなくなりますから。
悲しいことですけどね。

投稿: くぼ わかば | 2008.02.02 00:06

 わかばさん考え過ぎだと思いますよ^^同年代の子と付き合っても楽しいだろうけど、先生とエッチするの憧れな部分があるから、H君満足してると思いますよ(^-^)わかばさんが魅力があるからエッチしたいとH君は思ってると思いますよ~^▽^わかばさんとエッチ出来るのて羨ましいなあと思いますもん^▽^

投稿: テル | 2008.01.31 00:09

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